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【2025/04/21 22:45 】 |
~~伴奏
「お母様!お母様!
アヤメちゃんが来た!」

Valley-village先生は頓狂な声をあげて
奥の間へ消えたかと思うと戻ってきて

「アヤメちゃん!丁度良かった!
この曲!伴奏してちょうだい!」

綾女をピアノの椅子に座らせる
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【2011/08/04 20:32 】 | 未選択 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
~~聴覚訓練



なにしろその家は変わっているのだ

古いアップライトピアノの上には
ミロのヴィナスの胸像

頭上には、これまた
なんとも暗い色調の静物画
果物の油絵が掛けられている

綾女はこの家で
徹底した聴覚訓練を受けたのだ

【2011/08/02 21:08 】 | 未選択 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
~~恩師
大木に巻きつくように
ぐるぐると張り巡らされた
螺旋階段を昇り切った樹上に
師の家はある

昔と変わらぬ青い扉
赤い表札には白い文字で

Valley-village  とある

鍵のかかっていない
その扉を開けると

Valley-village 先生は
十年一日のごとく
変わらぬ姿でニコニコと
綾女を出迎える

【2011/08/01 20:17 】 | 未選択 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
~~供花
9-1は石を磨き、花を供える

「父上、無沙汰をしております・・・・
・・・・・笑っておられるのでしょう?
又、色々やらかしておるなぁ・・と・・・・」

石は答えない

「綾女は父上の死から多くを学びました」

木漏れ日が石を弄ぶ

「決して父上の死を無駄には致しません」
【2011/07/31 20:00 】 | 未選択 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
~~墓参
「ここまで来たからには・・・・」

9-1は道無き道
丈高き笹をかき分け進む

ふと開けた草地に
苔むした石が並ぶ

そのうちの一つの前に佇むと
綾女は語りかける

「父上・・・・」
【2011/07/29 19:18 】 | 未選択 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
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