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人の出入り無きを確かめたのち
9-1☆綾女は入念に呪文をかけ直す 「志有る者のみ入るべし」 そして 幸運の網の主より賜りし 魔を祓う熊手を立て掛ける 「この聖なる書庫を守り給え」 PR |
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http://booklog.jp/users/ayame33ge
9-1が呪文を唱えると 古色蒼然たる書庫が姿を現わした 悩める時 綾女はこの書庫に戻り 自分を見つめ直す 「ここは昔と少しも変わらぬ」 |
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「御文庫の点検に行かなければ・・・・」
御文庫、それは先祖より伝わる 知恵の書庫である 御文庫の周囲は二重三重に 結界が張られており 世人はその存在を見ることはできない 9-1★綾女は その御文庫の鍵を 預かっていたのである |
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洞の主、しばし考え
「我らが織るのは、幸運を捕らえて放さぬ網だけではない。 汝に幸運の網を授けることはできぬが、 その代わりにこれを進ぜよう」 主が差し出したのは、 大きめの布団たたきに網を張ったかのごとく 謎の代物である。 「綾女よ 汝がこれから進む道には多くの魔が潜む。 これで先を祓いながら歩むがよい」 9-1★綾女、謎の物体を受け取り 「貴重な神器を・・・・有難く頂戴します」 一礼して辞す |
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蝉時雨が一瞬止んだ
「申し開きはせぬか」 9-1★綾女、答えて日く 「申し開き? 我が身に恥じることは一切ない」 洞の主、重ねて問う 「故郷が恋しくはないのか」 9-1★答えて 「恋うるせよ、恨むにせよ 故郷を想わぬ者は居るまい」 |
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